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【横浜国立大学基金】感謝のメッセージ
横浜国立大学基金では、下記事業について感謝のメッセージが届いています。
・T.I.M.E.Associationによるダブルディグリーにおける奨学金 |
・査読付国際ジャーナル論文投稿支援事業 |
・課外活動支援 |
T.I.M.E.Associationによるダブルディグリーにおける奨学金
本学が2018年より正式加盟しているヨーロッパの世界トップレベル大学を中心に組織される工学分野の大学院ダブルディグリープログラムに関する枠組みのT.I.M.E. Associationにおいて、本学と協定校との両校から同時に学位を取得する学生への奨学金の給付を受けた学生からの感謝のメッセージです。
理工学府 2018年度入学
T.I.M.E.ダブルディグリー協定に基づいた両大学からの修士号取得を目指した2年のイタリア留学を終え帰国しました。派遣先ではICTやAIなど最先端の技術に関して学ばせていただきました。異文化交流を経験でき楽しいという一方、様々な困難もありました。
コロナという未曽有の事態によるロックダウンを経験し、3カ月ほど一人で自宅に籠るという精神的に辛い出来事を乗り越えることが出来たのは、本基金含む様々な人のサポートがあったからこそだと確信しております。特にイタリアで出来た友人は一生の親友であり宝物です。一番自分を悩ませたものであり、一番助けてくれたのも友人でした。
今回の留学によって学問的な知識だけでなく、人の心やイタリア人の優しさのような根底にあるものを学んだように思います。間違いなくこの経験は自分の人生のターニングポイントであり、それを手助けいただいた本基金に深く感謝いたします。
査読付国際ジャーナル論文投稿支援事業
若手教員の影響度の高い国際学術ジャーナルへの投稿論文のオープンアクセス(OA)化の推進と、研究キャリアの初期段階にある研究者による影響度の高い国際ジャーナルへの論文投稿についての支援を受けた教員からの感謝のメッセージです。
大学院都市イノベーション研究院 教授 松行 美帆子
研究テーマについて
私の専門分野は都市計画になります。私の研究の特色は開発途上国をフィールドにしていることになります。日本人の研究者が開発途上国の都市計画を研究しているのは、一見不思議に思われるかもしれませんが、ODAの技術協力でJICAが開発途上国の都市のマスタープランづくりの支援をしており、日本人が開発途上国の都市や都市計画について理解をし、探求していくことは、開発途上国において持続可能な都市をつくるためにも必須のことになります。最近の開発途上国での研究としましては、防災や、駅周辺の公共交通指向型開発などを中心に研究を行っています。また、研究室では、卒論や修論で開発途上国の都市をフィールドにして研究を行い、卒業後にJICAやコンサルタントとして、開発途上国の都市計画の策定の支援をしている卒業生も多くいます。学生の立場で、開発途上国の都市で調査を行うといった経験は、途上国の人と同じ目線で都市について考えることにつながると思っています。
基金による支援事業を活用した研究活動及び成果について
基金による査読付国際ジャーナル論文投稿支援事業により、今まで3本の国際ジャーナル論文をオープンアクセス(*だれでも無料で論文を閲覧できる形態での出版)で出版するご支援をいただきました。昨年度は、インドネシアのジャカルタにおいて実施した、洪水のリスクが高い場所からのリスクの低い場所にある公共アパートへの移転者について、移転により生活がどのように変化したのかについての調査結果を、International Journal of Disaster Risk Reductionという国際ジャーナルに論文として掲載する際に、ご支援いただきました。
オープンアクセスで出版することにより、その論文の引用数を増やし、その論文の学術的なインパクトを上げることができますが、私のように実務に近い分野では、政策・計画立案者が論文にアクセスしやすくなることにより、研究の成果が政策・計画立案につながり、研究成果を社会に役立てることができます。
このように、寄附による事業により、研究成果の学術的、社会的インパクトを上げることができました。寄附者の皆様に、心より御礼申し上げます。今後も、社会に研究成果を還元できるように、研究に邁進していきたいと思います。
国際社会科学研究院 准教授 茂住 政一郎
研究テーマについて
私が専門とする「財政社会学」は、一国財政の歴史的特質とその国が直面する財政、社会、政治、経済的な問題がにどのように形成されたか、その過程を財政と経済、社会、政治、およびその国で生きる人々の生活や社会、通俗的な価値観の歴史的な相互影響に着目しながら分析する研究手法です。現在はアメリカを対象とした研究を行っています。その成果を、もう一つの私の専門である「財政学」の提供する理論や財政制度を評価する際の基準を使って実際の政策論議を行う際の科学的な基礎づけの材料として活用しています。
基金による支援事業を活用した研究活動及び成果について
査読付国際ジャーナル論文投稿支援事業を活用し、2022年に刊行された論文("Tax Expenditures and the Tax Reform Act of 1969 in the United States," Social Science History, 46 (1) (2022), 93–118)のオープンアクセス化の一部補助を受けました。この論文で、第32回(2023年)租税資料館賞(論文の部)を受賞することができました。
国立大学の独立行政法人化以降、全国の国立大学の財政が逼迫する中にあって、教員が充実した研究・教育活動を行う上で、このような寄附金の重要性が高まっています。その一部で運営される支援事業を活用することで、本学の社会科学系の教員が国際的な研究活動を行っていることをアピールできました。「国立」大学が寄附に依存する状況が健全だと私は考えませんが、特により若い所属教員の研究活動や成果発表を活性化する上で、寄附金が位置付けは今後一層重要になっていくと強く感じました。今後も引き続きご支援いただけますようお願い申し上げます。
大学院環境情報研究院 准教授 白川 真一
査読付国際ジャーナル論文投稿支援事業・ハイインパクトOA支援型のご支援をいただき、心より感謝申し上げます。ご支援のおかげで、2022年度に掲載された3つの研究論文をオープンアクセス(OA)化することができました。これらの論文の内容は、深層学習によるジェスチャ動作の自動生成(北海学園大学・青山学院大学との共同研究、Neural Networks誌に掲載)、船舶工学への強化学習の応用(大阪大学との共同研究、Ocean Engineering誌に掲載)、材料工学への深層学習の応用(トヨタ自動車株式会社との共同研究、Knowledge-Based Systems誌に掲載)であり、いずれも人工知能技術の応用に関する研究成果をまとめたものになります。近年の人工知能技術の発展は目を見張るものがあり、情報学の分野だけでなく、様々な分野での活用が期待されています。我々の研究室では人工知能に関する基盤技術やアルゴリズムの開発に加え、学内外の研究者との共同研究を通して様々な分野への人工知能技術の応用研究を推進しています。このたびは上記の論文をトップジャーナルでOA化し、研究成果をアピールできたことを大変嬉しく思っております。今後も引き続きのご支援をいただけますようよろしくお願いいたします。
(2023年9月掲載)
大学院工学研究院 准教授 伊藤 傑
横浜国立大学基金より、査読付国際ジャーナル論文投稿支援事業 若手論文投稿支援型のご支援をいただきました。心より御礼申し上げます。
本支援により、国際的学術雑誌に発表した論文の表紙への掲載やオープンアクセス(OA)化を行うことができました。本論文で発表した研究は、神戸大学や近畿大学と連携して実施した研究であり、共同研究の成果を大いにアピールすることのできる表紙掲載やOA化を行えたことを大変嬉しく思っております。
論文では、こする・つぶすなどの機械的な刺激を加えると色が変わる、新たな発光性有機色素の開発について報告しています。発光性の色素は、身近なところでは、蛍光ペンやテーマパークの再入場スタンプなどに利用されていますが、今回開発した色素は、圧力を高感度に検知するセンサーをはじめとする次世代発光材料への応用を期待できます。今後も引き続きご支援いただけますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
(2022年12月掲載)
大学院環境情報研究院 准教授 伊里 友一朗
査読付国際ジャーナル論文投稿支援事業・ハイインパクトOA支援型についてご支援賜り感謝申し上げます。当該事業にてJournal of Applied and Analytical Pyrolysis誌へ投稿した研究論文は、世界中の誰もが入手可能な状態とするオープンアクセス(OA)化をさせていただきました。OA化を行った論文の方が、購読雑誌に掲載された場合よりも閲覧数・ダウンロード数ともに多くなることがよく知られており、当該支援によって本論文が広く世界中にアピールされることになります。
本論文は、ネッチジャパン株式会社および日本電子株式会社と共同研究を行った熱分析(反応の熱収支を計測)と生成ガス分析(反応によって発生するガスを計測)を組み合わせた先端複合分析技術に関するものであり、これを活用して自動車用エアバッグ用ガス発生剤の化学反応メカニズムを明らかにしたものです。このような基盤技術開発とその社会実装研究の両輪を回して、様々な社会問題を解決したいと思っています。引き続き、ご支援賜りたく存じます。
(2020年12月掲載)
課外活動支援
課外活動への支援を受けた学生からの感謝のメッセージです。
ヨット部一同
体育会ヨット部における、安全の要であるレスキュー艇、ヨットの購入をはじめとする日頃からの多大なるご支援に部員を代表して厚く御礼申し上げます。コロナ禍という前代未聞の事態で新しい体育会の在り方について問われた1年ではありましたが、目標を見失わず、部員一丸となって試行錯誤しながら活動した結果、7年ぶりに団体戦での全日本学生選手権出場を達成することが出来ました。創部70周年という記念すべき年に悲願が達成できたこと、そして、応援してくださった皆様の期待に応えられたことに最高の喜びを感じました。苦楽を共にした仲間たちと目標に向けて走り抜けた日々は私にとってかけがえのない宝物であり、この4年間に大きな誇りをもっています。このような貴重な経験が出来たのも、皆様のご支援があったからこそです。本当にありがとうございました。どうかこれからも変わらぬ、ご支援とご声援をよろしくお願いいたします。それが必ず大きな力となります。
(2020年12月掲載)